緒臣くんのキケンな誘惑。




そう思った瞬間、最初から緒臣くんは本当に私に気づいてたんだ……!!と確信して何もかもが全部繋がってしまう。


「な、なんで…っ!!」

「ん?」

「なんで、教えてくれなかったの……!」


そう。それが疑問だった。
仲良くなってからしばらく経つのに……ヒントすらも教えてくれなかった。

気になってそう訴えると、緒臣くんはなんだか怖い表情で笑って、思わずピクっと口角が固まってしまう。
あ、あれ……?なんか、目が笑ってない……。


「…紫夕の記憶の中のみーちゃんと、今のみーちゃん。何が違うんだっけ?」

「……性別です」

「それが理由だよ。俺の事、ずっと女の子だって勘違いしてるんだろうなとは思ってたけど、やっぱりそうだったんだ」

「で、でもでも……言ってくれても……!!」

「まだそんなに心許して貰えてない状態で言ったところでじゃない?紫夕男苦手でしょ。そんな中仲良くなってない俺に事実伝えられたら、紫夕はどうする?」

「…逃げる、かも」

「そうだよね?」


笑顔が……怖い……!!