緒臣くんのキケンな誘惑。




「目が合った時に確信した。でも……もっと前から、しゆちゃんかもって予感はしてた」

「もっと前……?」

「うん。俺も覚えてないけど」


緒臣くんも覚えてない……そのぐらい前ってこと?


「なんで、話しかけてくれなかったの……?」

「…確信できなかったし……ちょっとダサいけど、どう話しかければいいのかわからなかった」


少し恥ずかしいのか、緒臣くんは私に回している腕をぎゅっと強くした。
た、確かに……私だったら、話しかけられないかも……。


「保健室で初めて話した時、綺麗って言ってくれたよね」

「う、うん……」

「あの時と全然変わってないなって思ったよ。しゆちゃんだ、って。明るくて純粋なところ、本当に変わんない」

「は、恥ずかしい……」


わ、私……緒臣くんにみーちゃんと同じこと言ってたんだ……そこまで意識してなかった……!!