緒臣くんのキケンな誘惑。





意味深に微笑んでいる緒臣くんを前に、朝の夢と昔の思い出を繋ぎ合わせる。


『わたし、しゆっていうの!』

『しゆちゃん……?』

『そうだよ!あなたは?』

『…えっとね、』


……あ!!!


「おみ!!」

「……」

「確か、"おみ"って言ってた気がする……!!……あれ?緒臣くんと同じ名前だ……」


勢いよく顔を上げて言ったは言いものの、あれ?と思ってしまう。

すごい偶然……。
そう思って緒臣くんを見ると、緒臣くんは満足したような顔で私を見て笑みを浮かべた。

その表情に、心臓がザワっとなる。


「そっか、俺と同じなんだね」

「…お、驚かないの?」

「うん」


な、なに……?なんでこんなにザワザワするの……?
どういうこと……これは本当にただの偶然……?