緒臣くんのキケンな誘惑。




「多分緒臣くんと同じ小学校だと思うんだけど……公園でよく遊んでた子なの!」

「…どういうきっかけで?」

「え?えっとね……私がみーちゃんのこと助けたのかな?」


緒臣くんにきっかけを聞かれて、詳しく思い出すように頭を捻った。





小学校二年生の頃。

学校帰りに公園で遊ぶのが好きで、毎日のように一人で遊びに行っていた。

そんなある日のこと。
いつも通り公園に行って砂場で遊んでいると。


「よわっちーな!!またないてる!!」

「なきむしー!!」


ブランコの近くで、そんな大きな声が聞こえた。
砂をいじる手を止めてそっちを見ると、そこには同い年ぐらいの男の子数人が泣いている子に意地悪をしていて。

な、なにあれ……!!ひどいよ……!!

あの頃の私は怖いもの知らずで強かった。
だから自然と体が動いて、泣いている子の前に庇うように立ち塞がった。


「こら!人のこと傷つけちゃだめなんだよ!!せんせーがいってた!!」