緒臣くんのキケンな誘惑。





かああっと顔が赤くなるのを感じると、緒臣くんは私の両耳から手を離した。


「おはよう紫夕」

「おはよう……どうしたの?なんで耳……?」

「んー?紫月先輩に俺の秘密バラされそうになったから、ね」

「秘密……?」


紫月先輩も知ってる緒臣くんの秘密……?

緒臣くんは人差し指を口に近づけてニコッと笑っている。
気になる……けど、聞いていいのかわからない……。


「ごめんって。まさか言ってないとは思わないじゃん」

「余計なこと言わないでくださいね」

「笑ってるけど圧怖ぇよ」


私が首を傾げてる中、緒臣くんと紫月先輩は以前よりも仲良くなっているように見えて。
それが嬉しく感じて笑みがこぼれてしまう。


「紫夕〜助けてよ〜俺先輩なのに緒臣怖い〜」

「……紫夕に助け求めないでください」

「やっば、もっと怖くなった」

「……ふふっ」