緒臣くんのキケンな誘惑。





靴に履き替えながらそう言う緒臣くんに、なんとなく恥ずかしくなってしまう。
だって……男撃退した、とかで広まってるんでしょ?盛りすぎなのに。


「でも紫夕に興味持つ人が増えたら嫌だな」

「え?なんで…?」

「ふっ、なんでだと思う?」

「…っえ」

「紫夕取られたくないから」


そう言った緒臣くんの言葉の意味を理解して、一瞬で顔が熱くなってしまった。
な、なんかそれって……っ独占欲みたい……っ?…なんて、さすがに都合よすぎだよね…!!


顔真っ赤な私を見て意地悪に微笑んだ緒臣くんは、躊躇なく私の手を引いて外に出た。


学校の門を出て家までの道のりを話しながら歩く。


「そういえば、緒臣くんはどこの小学校通ってたの?」

「小学校?」

「うん。私の家とそんなに遠くないんでしょ?」


昨日芹奈とこの話になったのを思い出して聞いてみる。
私の質問が予想外だったのか、緒臣くんは驚いたような顔をした。


「東小だよ」

「…!!やっぱり近い!」