……なんて思ってるのは一瞬で。
周りからの視線がやっぱりいつもと違うことに気がついた。
緒臣くんのファンであろう子達はいつも以上に遠いところから緒臣くんを眺めていた。
……いや、私も見られてる?
「あ、あのさ、緒臣くん」
「ん?」
「今日、ファンの子達の様子どうだった……?」
もしこれで緒臣くんへの付き纏いが本当に減っていたのだとしたら……。
そう思って聞いてみると、あーと声を出した。
「そういえば静かだったよ。話しかけてくる子あんまりいなかったからびっくりした」
「そ、そうなんだ……」
周りから感じる視線はやっぱり嫌なものではなくなってる。
睨まれたりしているわけでもない。
昨日のことが本当に影響してるみたい……!と、少し心が軽くなったような気がした。
「紫夕のおかげだね」
「え?」
「昨日のこと広まってるんでしょ?」
「あ…知ってるの?」
「うん、なんとなく」

