そう言いながら階段に座ってる緒臣くんの隣に遠慮なく座ったのは紫月先輩だった。
これは……どういう状況?
紫月先輩が緒臣くんに付き纏ってるのは知ってたけど……。
「ん?あ、紫夕じゃん」
「あ……」
思わずガン見していると、私に気づいた紫月先輩がそう言って。
その言葉にパッと緒臣くんは顔を上げて私を見た。
「ちょ、私達先行ってるわ」
「え?なんで……って、速!」
私の隣にいた三人がそう言って何故かウインクをすると、バタバタと走り出して。
気づいたら角を曲がっていなくなってしまった。
ちょ、ちょっと待ってよ……!!
「紫夕もこっちおいでよ」
「えぇ……」
紫月先輩の手招きに、少し眉をしかめてしまう。
紫月先輩なんかいつも以上に面倒くさそうだもん……!!
そう思いながらも、隣にいる緒臣くんに同情してしまって二人に近づいた。

