緒臣くんのキケンな誘惑。





うーんと心の中でグルグルと考えていると。


「紫夕?」

「え…?あ…緒臣くん……!!」


立ち尽くす私の後ろから、聞き覚えのある声がかかって心臓が跳ねた。


「おはよう……!」

「おはよう。どうかした?」

「あ、大したことじゃないよ!」

「…そう?」


ならいいけど、と言いながら私の隣に来て歩く緒臣くんに私も足を動かして歩き出した。



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緒臣くんと教室まで行ってバイバイする。
教室に入って席に行こうとすると、いつも通り三人が既に来て私の席を囲んでいた。


「おはよう」

「おはよう紫夕……!!」


パッと一斉に私を見た三人は、今にも飛びかかってきそうな勢いで身を乗り出した。
それに、ビクッとして思わず動きを止めてしまう。

な、なに……?