「でも…本当に心配するから、次からは関わっちゃダメだよ」
「…うん」
「俺のために動いてくれたのは嬉しいけど、それで紫夕が傷つく所は見たくない」
緒臣くんの瞳から、本当に私を心配するような気持ちが読み取れて胸がキュッと掴まれたような気分になる。
緒臣くんの言葉に頷くと、腕を引かれて抱き締められた。
「お、緒臣く……っ!」
「本当に……よかった」
「…っ、」
いつも以上に腕にも声にも力が籠っているような気がして。
「…どうかしたの……?」
「……俺を庇ってくれた子がね、小学生の頃に一人いたんだ」
「…庇ってくれた子?」
「そう……紫夕みたいに、ね」
「……?」
どこか含みのある言葉が引っかかる。
でも私が突っ込もうとする前に、緒臣くんは私から離れて。
「そろそろ帰ろう」
「え…?あ、うん……!」
緒臣くんはそう言って、どこか切なそうに微笑んだ。

