緒臣くんのキケンな誘惑。





それからしばらくして。

緒臣くんの圧から逃げられなかった私は、言葉に詰まりながらもさっきの出来事を説明する。

私が話すに連れて、どんどん表情が無になっていく緒臣くんにゾクッとしてしまう。

緒臣くんが悪く言われてた、なんて本当は本人に言いたくないよ……。
と思いながら、男の人たちに言われていた内容までは伏せて緒臣くんに話した。


「こんなことがありまして……」

「……」

「……あー!!もう、段々ムカついてきた!!」


話し終わって深呼吸すると、私は大きな声で本音を漏らす。
話してるうちに、ムカついてきちゃったよ……!!


そうプンプン怒り出す私を見て、緒臣くんは力が抜けたように笑った。


「…俺のためにありがとう」

「え?いや……結局怖くて緒臣くんに助けられちゃったし」

「間に合ってよかったよ」


息をつくようにそう言った緒臣くんは、少し真剣な顔付きで私を見て。