怯えたような、慌てたような声を出す男の人達に冷たい視線を向けながら話す緒臣くん。
そんな彼からは、私を守るための怒りが感じられて震えていた足が止まった。
「次この子に近づいたら容赦しない」
「…っ、ちっ」
とどめを刺すかのような低い声で男の人達を緒臣くんが睨みつけると、舌打ちをして逃げていった音が聞こえた。
行った……?
しばらく緒臣くんは私を引き寄せたまま固まっていて。
きっとこれは、男の人達が見えなくなるまでの配慮だ。
どこまでも私のことを考えてくれる優しい人。
「もう行ったね……大丈夫?紫夕」
「……っ」
緒臣くんの腕の中にいる私を見て、優しい声で問いかけてくれる緒臣くんにドキドキと心音が加速していく。
それと同時に、緊張感が解けて目頭が熱くなった。
視界がボヤけ始めてそしてすぐにクリアになって、その時にやっと私は今泣いていることを自覚した。
「…!紫夕……」
「…っ、ふ…ぅ」

