緒臣くんのキケンな誘惑。




すると、男の人が一歩私に近づいてきてビクッとしてしまう。

ど、どうしよう……また怖くなってきた。
反射的に私も一歩離れるが、足が震えてきてもう動けない。

それと同時に私達の様子を見てた周りの子達がザワっとして。


「ちょ、ちょっと、あれやばくない?助ける?」

「緒臣くんを悪く言ってたあいつらの方が悪いのに……」

「で、でも私達あの女のこと悪く言ってたんだよ?今更助けるとか……」

「じゃあ緒臣くん呼びに行く……?…っ、あ」


私自身どうすればいいか分からなくてプチパニックになってるから、周りの会話は聞こえてこない。

怖い顔をして私に近づく男の人達に、ドクンドクンと鼓動が速くなっていく。体が動かずに震える手をギュッと握る。

も、もう……悔しいけど謝るしかない……っ。


「ご、ごめんなさ……っ」


そう言おうとした瞬間。
後ろからグイッと肩を引き寄せられて、引き寄せられた方に倒れ込んでしまった。