緒臣くんのキケンな誘惑。





勝手に首を突っ込んでしまったのも私だし。
ていうか、私何してるんだろう……!緒臣くんのことになると、つい自分事のようになっちゃって……。

しかし、軽く周りを見渡すと、男の人達の会話が聞こえていたのかヒソヒソと男の人達を見て話す女の人が数人いて。
みんな緒臣くんのファンなのかもしれない。

ほ、ほら、聞こえてるじゃん周りに……!!聞こえる音量で悪口言ってたんだから、盗み聞きとかじゃないよね……!?


「おい、何黙ってんだよ」

「こういう女もいるから天沢緒臣のこと嫌いなんだよ」

「人の話に突っ込んでおいて謝らないのは良くないんじゃない?」

「……っえ」


目の前の三人から責めるように言われた言葉に、ドンと重く心になにかがのしかかったような気分になる。

わ、私が悪いの……?
確かに突っ込んでしまったのは私だから……悪いのかもしれないけど。
でも……私だけが謝るの?