なんて言ってゲラゲラ笑いながら私の目の前を通過する男の人達に、ムカッとして拳をギュッと強く握った。
人生勝ち組……?緒臣くんは苦労してないって言いたいの……?
……意味わかんない。何も知らないくせに。
そう思って浮かんだのは昔のことを話す緒臣くんの表情。
『…昔からこの容姿のせいで、誘拐されそうになったこともあるし、女にストーカーされたこともある』
『昔いじられたこともあるよ。この容姿じゃ人より目立っちゃうから』
そう言いながら、全部自分の容姿のせいだと言っていた。
何度も悩んで辛い思いして、女嫌いにまでなってしまったというのに。
苦労してないわけないじゃん。
「……最低」
自分のことのように苦しくて、思わず口からそう溢れてしまった。
私でも全てわかるわけじゃないのに、あなた達に何がわかるの……っ!
そう呟いた言葉が良くも悪くも届いてしまったのか、男の人達の会話が止まってこっちを振り向いた。

