緒臣くんのキケンな誘惑。





油断しきっていた千夏ちゃんをからかってみるとまた顔を真っ赤にしていて。
思わず笑ってしまった。

ほんと……千夏ちゃんはかっこいいな。助けられてばっかりだよ。


「わ、私もう行くから……!」


千夏ちゃんを見てニコニコ笑っていると、恥ずかしそうな顔をして私に背を向けて行ってしまった。



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それからすぐに放課後になって。

私のクラスはいつも以上に早く終わって、緒臣くんのクラスを覗きに行く。

……まだ終わってないみたい。
そう思って緒臣くんを待とうと廊下の端に行こうとすると。


「紫夕、天沢くん待ち?」

「あ、芹奈。そうだよ!」

「いいね〜。音寧と愛海は早い電車乗るって言って急いで先帰っちゃったよ」

「じゃあ芹奈のこと玄関まで送ってあげるよ」

「え?いいの?行こ行こ!」