緒臣くんのキケンな誘惑。





「えーちょっと、天沢クン仲良くなろうよ。緒臣って呼んでいい?」

「……」

「うわめっちゃ嫌そうな顔するじゃん緒臣〜」

「…はぁ」


やっぱり距離縮めるの早い……!!
私の時も秒で名前呼びだったし。
すご……と思いながら紫月先輩を見て、その後に緒臣くんを見ると。

緒臣くんは呆れたように諦めた顔をしていた。


「よろしく〜……あ!」

「え?」

「千夏…!」


面白そうに緒臣くんと話していると、ふと紫月先輩は後ろに視線をずらして。
そしてすぐ、分かりやすく顔がパッと明るくなった。

なに……?と思って後ろを見ると、こっちに向かってくる千夏ちゃんの姿があって。

まって、紫月先輩の反応わっかりやす……!?


「紫月……あれ、紫夕と緒臣くん?」

「そう!たまたま会ったから捕まえて話してた〜」

「ちょっと、紫月ただの邪魔者よ」

「えー、でも特に緒臣楽しそうだし」

「え、どこが?」