そんな時、視界の端が動いたような気がして近くの女の子を見ると、その子の手が緒臣くんの方へ伸びていた。
『女に触られたりするだけで鳥肌が止まらなくなる』
……っ、触らないで!
そんな緒臣くんの発言を思い出し、勝手に身体が緒臣くん達の方へ動いてしまう。
「…っ、だめ……!」
「っ、は?」「…え?」
そして、気づいたら私は女の子の腕を掴んで緒臣くんとの間に入っていた。
ハッとした時にはもう遅くて。
女の子も、緒臣くんも、驚いたような声を出して私を見ているのがわかった。
……っえ?
わ、私……っ、なにやって……っ!!!
自分のしている行動に、かああっと身体全体が火照ってしまう。
「紫夕……?」
「っ、ご、ごめんなさい……!」
緒臣くんの私の名前を呼ぶ声に耐えきれなくて、女の子の腕を離すと急いでその輪から抜けて走り出した。
後ろから「紫夕…!!」と緒臣くんの声が聞こえてきて益々恥ずかしくなってしまう。

