緒臣くんのキケンな誘惑。




そういうのじゃなくて。
ファンが……女の子が緒臣くんに話しかけているだけで、すごくモヤモヤする。


「どうした紫夕」

「なんか……」

「うん?」

「…すごく、嫌な気持ちが……」


分からないこの気持ちに、胸にギュッと手を当てる。

そんな私を見て目を見開いた三人は、顔を合わせてフッと笑って。


「紫夕……それ、嫉妬じゃない?」

「…え?」

「嫌なの?天沢くんが他の女の子に言い寄られてるの」

「……っ!え、いや、えっと」


な、何言ってるの……!!
そんなこと思ってたら、私どの立場って感じだし……!!
なんて言い聞かせても、心のどこかでそうだと思ってしまっている自分がいて。

そんなわけ……なんで嫉妬なんかするの。

と、一人頭の中でパニックになってしまう。