「…?緒臣くん……?」
「…なんでもないよ。そう言ってくれてありがとう紫夕」
「ええ、いや……」
「ふっ、確かに俺全然悪くないね。朝だからかな、弱音吐いちゃった」
そう言って笑った緒臣くんの表情は明るく見えて。
学校通うまでの道中、周りに敏感になってずっと気を張ってるんだろうし……弱音吐いちゃうよね。
「でも、紫夕は俺のこと羨ましがる必要ないよ?」
「え、羨ましいよ……!」
「うーん、俺にとっては紫夕が一番綺麗で可愛い」
「……っ!?」
本気だよ?とでも言うような妖しげな表情で微笑む緒臣くんに、全身がぶわっと熱くなってしまう。
いつもの調子の緒臣くんに戻ったけど……やっぱり心臓に悪い……!!
そんな私を見て楽しそうに微笑む緒臣くんに、しばらく心臓が騒がしかった。

