緒臣くんの口から発せられた事実に思わず目を見開いてしまう。
淡々と話す緒臣くんに、どうしても引っかかってしまった。
俺のこの容姿の"せい"ってなに……?
それじゃあ、緒臣くんが全部悪いみたいじゃない。
「ちょっと緒臣くん!それだめだよ……!」
「え?なにが…」
「緒臣くんの容姿のせいじゃないから!全部相手が悪いから!」
「あ……」
「緒臣くんずっとそう思ってきたの?それ絶対だめ!緒臣くんなんにも悪くないからね!」
そう考えると、緒臣くんにこう思わせるようなことをした人にムカついてきてしまう。
なんで緒臣くんが悪いみたいなの……!
ストーカーする人も容姿をいじってくる人も、全部その人が悪いのに。
「緒臣くんこんなに綺麗なんだから……!!みんな羨ましいんだよ絶対。私も羨ましいもん!」
「……綺麗、かあ……」
ポカーンとして私を見る緒臣くんはハッとしたように目を見開いた。

