魅惑の絶対君主




部屋の明かりが消えて、ベッド上の間接照明だけがわたしたちを照らしている。

だからてっきり、もう寝るんだと思って。




「ベッド一つしかないけど……わたし、ソファで寝ましょうか?」

「………」



しばし固まった相楽さんに首を傾げる。



「? ……あの」

「そうだね。冬亜には一から説明してあげようかな」


「説明?」

「とりあえずベッド座りな」



なんか呆れた顔を向けらているような……。
気のせいだと思いたい。


従順に徹するため、ひとまず言われた通りにベッドに腰を下ろすことにした。