魅惑の絶対君主



真実を知ることはもうできない。


結局わたしは、相楽さんに愛されることも、価値のある商品になることもできなかったんだ……。



レオくんにはあれからずっと家に泊めてもらっている。

わたしはアルバイトを再開して、家賃は折半。



レオくんには相楽さんを好きだという気持ちを何度も説明して、勘違いじゃないと認めてもらった。



──『僕だってずっと冬亜ちゃんのことが好きだったよ』



そう告白されたのは、半年くらい前。

まさかレオくんがわたしを好きでいてくれたなんて、今でも信じられないけど、


その日から定期的に気持ちを伝えてくれていた。



──そして今日が、その返事をすると約束していた日。