男の人と遊んでばっかり。


稼いだお金はすぐに消える。

ブランドのお洋服、アクセサリー、コスメ、それからホストやヒモ彼氏、エトセトラ。


挙句の果て借金まで抱えて、それでも懲りずに現在に至る。



「レオくんの言う通り、お母さんは昔からどうしうもないよ。でもどうしようもないからこそ、わたしがしっかりしないといけないの……っ」


するとレオくんは、またひとつ大きなため息を零した。



「冬亜ちゃんがしっかりしなきゃって思ってしっかりできる人間なら、僕はこんなに心配してない」

「……え? えーと」


「物事に一生懸命さは感じるけど、いつも決まってどっか抜けてるし。勉強も頑張ってるのに万年平均点しか取れてないし」

「……、……」


「冬亜ちゃんって、見てて正直不安しかない」