sideレティ


午前9時、私はいつものようにルーク様の元へ行く。



ルーク様はこの国の英雄で公爵様。



黒い髪と黄金色の瞳が素敵なヴァンパイアだ。




もう10年になるかな?



ルーク様に命を救われたあの日から、私はルーク様にお花を届けている。



ルーク様は私の生きる意味そのもの。



だけどそれは口には出さないし出してはいけない。



そもそも身分が違うしおこがましいことだから。