私の父は三浪グループという大企業のトップで、私の立ち位置は財閥の娘。


周りには常にボディーガードや執事がいて、どんな我儘も聞いてもらえるし、何に対する心配も要らない。




これだけ聞けば羨ましい話にも聞こえるが、私はそれが嫌だった。




生まれた時から運命が決まっていて、兄が弟がいないから婿をもらって家を継ぐ。


そしてその婿さんに会社を大きくしてもらう。



それが父の望みだったけど、自由が許されないこの一括りが、私は許せなかった。