お守りします





「私が思うに…お嬢様は、あの家を追い出される前から普通でしたよ。普通じゃないのは、周りの方たちではないかと私は思います」




雅は私の方を見てニコッと笑顔になると、すぐに前を見て再び話し始めた。





「旦那様は、後継のために奥様に産ませたお嬢様を、自分の思うままに行動させる、操り人形のように育てていらっしゃいました。お嬢様の意思を無視して…

今回私たちが勘当されたのも、後継として役に立たなかったから。要らないものは、すぐ排除です。私はそういう人を沢山見てきた。お嬢様が小さい時、どれだけの人が追放されたか…。


私は旦那様のそういう所が苦手でした。人をモノとして扱う人は、守る価値もない。常にそう思っておりましたので、旦那様をお守りしたことは一切ございません」