「もうここには来れないのかな」 まだこの大学で勉強したいことは沢山ある。 普通の生活ができると希望を持って入ったけど、やっぱり私はどこにいても令嬢が付き纏う。 つい漏れた弱音に返事はなく、車が穏やかに発進する。 「雅、さっきはありがとう」 「当たり前のことですから。お気になさらず」 「私ってさ……普通になれないのかな」 「…………」