ーーーーー…楽しい楽しい避難訓練が終わり。
次々と医務室に運ばれる、軟弱者の帝国騎士達を、うきうきと横目に。
俺は意気揚々と、超ご機嫌に定時退社。
いやぁ。良い仕事をした日は、とっても気分が良いですね。
あまりに気分が良かったので、今日という日を祝して、デザートを買って帰ることにしました。
行きつけの『ブラック・カフェ』で、ブラックプリンをテイクアウト。
『frontier』の新曲を鼻歌で歌いながら、るんるんとカミーリア家の屋敷に帰宅した。
すると、屋敷の門のところで、とある女性と鉢合わせした。
「あれ、メリーディアさんじゃないですか」
「あ…。ルナニア…さん」
随分とラフな格好をしたメリーディアが、俺に気づいてこちらを振り向いた。
聞きました?俺、メリーディアにさん付けで呼ばれるようになったんですよ。
いやぁ。地道に信頼を築いた甲斐がありましたね。
内心ガッツポーズをしながら、にこやかにメリーディアに話しかけた。
「お帰りなさい。メリーディアさんもお出掛けしてたんですね」
「えぇ…。まぁね」
「失礼ですが、今日はどちらに?」
「ちょっと…マリーフィアに頼まれてね、ルティス帝国総合大学で、講義を受けてきたの」
…ってことは、また代返か。
「マリーフィアさん…。今日も講義に出なかったんですか?」
「えぇ…。今日は友達とランチに行く約束があるから、って…」
そんな理由で代返を頼むとは。
あいつ、もう大学やめたら?何の為に通ってんのか分からないじゃないか。
「そうだったんですか…。大変でしたね」
「まったくだわ…。でも、もう慣れてるから」
代返に慣れるな。
バレたらあんたもタダじゃ済まないだろうに、と思いつつ。
それでも、俺は微笑んでみせた。
「お疲れ様でした。…相変わらずメリーディアさんは優しいですね」
「…そんな…ことは…」
「妹思いの、優しい良いお姉さんですよ。メリーディアさんみたいな素敵なお姉さんがいて、マリーフィアさんは幸せですね」
とっても素敵な、「業務用」スマイルを浮かべ。
メリーディアを虜にした上で、俺は切り札とばかりに、先程買ってきた真っ黒プリンの紙袋を差し出した。
「これ、プリンなんですけど、お土産にと思って、買ってきたんです。メリーディアさんにもありますから、どうぞ」
「え…。私にもあるの?」
「当たり前じゃないですか。メリーディアさんは、俺の大切な家族ですからね」
「…」
メリーディアは、じっと俺の目を見つめた。
「…あなたくらいよ。この家で、そんなことを言うのは…」
「そうですか?でも、俺にとってはそうなんです」
「…お土産、ありがとう。有り難くいただくわ」
「はい、そうしてください」
いやはや。
すっかり俺にデレてくれて、ありがとうございます。
次々と医務室に運ばれる、軟弱者の帝国騎士達を、うきうきと横目に。
俺は意気揚々と、超ご機嫌に定時退社。
いやぁ。良い仕事をした日は、とっても気分が良いですね。
あまりに気分が良かったので、今日という日を祝して、デザートを買って帰ることにしました。
行きつけの『ブラック・カフェ』で、ブラックプリンをテイクアウト。
『frontier』の新曲を鼻歌で歌いながら、るんるんとカミーリア家の屋敷に帰宅した。
すると、屋敷の門のところで、とある女性と鉢合わせした。
「あれ、メリーディアさんじゃないですか」
「あ…。ルナニア…さん」
随分とラフな格好をしたメリーディアが、俺に気づいてこちらを振り向いた。
聞きました?俺、メリーディアにさん付けで呼ばれるようになったんですよ。
いやぁ。地道に信頼を築いた甲斐がありましたね。
内心ガッツポーズをしながら、にこやかにメリーディアに話しかけた。
「お帰りなさい。メリーディアさんもお出掛けしてたんですね」
「えぇ…。まぁね」
「失礼ですが、今日はどちらに?」
「ちょっと…マリーフィアに頼まれてね、ルティス帝国総合大学で、講義を受けてきたの」
…ってことは、また代返か。
「マリーフィアさん…。今日も講義に出なかったんですか?」
「えぇ…。今日は友達とランチに行く約束があるから、って…」
そんな理由で代返を頼むとは。
あいつ、もう大学やめたら?何の為に通ってんのか分からないじゃないか。
「そうだったんですか…。大変でしたね」
「まったくだわ…。でも、もう慣れてるから」
代返に慣れるな。
バレたらあんたもタダじゃ済まないだろうに、と思いつつ。
それでも、俺は微笑んでみせた。
「お疲れ様でした。…相変わらずメリーディアさんは優しいですね」
「…そんな…ことは…」
「妹思いの、優しい良いお姉さんですよ。メリーディアさんみたいな素敵なお姉さんがいて、マリーフィアさんは幸せですね」
とっても素敵な、「業務用」スマイルを浮かべ。
メリーディアを虜にした上で、俺は切り札とばかりに、先程買ってきた真っ黒プリンの紙袋を差し出した。
「これ、プリンなんですけど、お土産にと思って、買ってきたんです。メリーディアさんにもありますから、どうぞ」
「え…。私にもあるの?」
「当たり前じゃないですか。メリーディアさんは、俺の大切な家族ですからね」
「…」
メリーディアは、じっと俺の目を見つめた。
「…あなたくらいよ。この家で、そんなことを言うのは…」
「そうですか?でも、俺にとってはそうなんです」
「…お土産、ありがとう。有り難くいただくわ」
「はい、そうしてください」
いやはや。
すっかり俺にデレてくれて、ありがとうございます。


