「あらー政喜君ようやく結婚したんだね。」

「お?本当だ。政喜の奴、彼女と長いって兄さん言ってたしな。」


リビングのソファーでアイスを食べている私。届いたハガキを見せてもらうと、

なんだか私の知らない顔でカッコつけてるまーちゃんと、



白いドレスを着ためちゃくちゃ美人な笑顔の素敵な花嫁さんが写っているのを見て、敵うわけないわと溶けてきたアイスを必死に舐める。


てか親戚なら呼んでよ!!結婚式!

見たかったのに!!!とハガキをポイっとテーブルに投げる。


「それにしても綺麗なお嫁さんだねー。政喜君も良かったね。」

「なんか、兄さんが言うには高校生の頃からの関係で、このお嫁さんかなりしっかりしてて凄い厳しいらしいよ。」

「ふーん?」

「なんだか、若い時に政喜にシルバーのライターだかプレゼントしたけど間違えて政喜が落として二度とタバコ吸うなって説教されたらしいよ。」

「あっはっは!政喜君ならやりかねないわ。」



大きな声で話すお父さんとお母さんの会話に、
高校生の時からって長っ…と、やっぱり入る込める隙間等無い事と、あの見たことあるジッポだとなんとなく気付く。