「変な男に引っ掛かるなよ。」 「まーちゃんがそれ言う?」 いつも通り、ハハッと笑いながらジッポでタバコをつけるまーちゃんに兄貴面されながらしっかりと自宅まで送られて、遠くなる車を見送り、 きっともう、 二度と私達は触れないだろう。 なんとなくそう思った。 後悔はしない。 あの時ついていった私を責めたりしない。 まーちゃんを好きになった私を責めたりしない。