二車線の道路には沢山の車が行き来して、どれもこれもまーちゃんの車じゃないことだけはわかる。

左なのか右なのか、何処に行けば良いのかわからない。


『今日はもうどうしても行かなきゃなんねーんだ。さっきも言ったけど、電話するつもりは本当に無かったんだけど…。』

『…ハァ…ハァ…』

早歩きしている足が止まらなくて、だんだんと息が苦しくなるし、

まーちゃんの話す内容に、更に胸が苦しくなって思わず漏れる息。







『マジで偶然なんだけどな、お前を見つけたのは。お前と男が並んで歩いてる所見て…なんかちょっと…ムカついたわハハッ。』

『本当に…ハァ…ハァ…違うから。あれは本当に友達の彼氏?みたいなもん…ハァ…。』




『ねぇ…何処にいるの?』



止まらない足。探す視線も止まらない。まーちゃんお願いいてよ。

まーちゃんの話してくれた内容を、もっとちゃんと聞きたいよ。