バイトの制服姿で店を飛び出して、さっきの服装と同じ姿を探す。


どこ?どこ?

まーちゃんどこ!?



店の駐車場の一番左に停めてある白い大きな車に乗ろうとする一人の見たことある男の人に、見間違えるわけがないと思わず駆け寄る。




「まーーちゃん!!!」


「………?」








まーちゃんがギリギリ運転席のドアを閉める直前に私の声が聞こえたのか、閉めようとする手が止まる。


「おい…どした?」

「…ハァ…ハァ…。」

「お前バイト中だろ?」



わかってる、わかってるけどまたいつ会えるかわからないこの感情が苦しいんだよ。

会いたくてたまらないんだよ。






「好きなんだもん!!」



あぁもう。順番がぐちゃぐちゃだよ。言っていいのかわからないけどもう我慢出来なかったんだよ。



「なんだそれ?」

「なんだじゃないよ!ずっと会いたかったんだよ!!」



あぁもう。ぐちゃぐちゃなのは順番じゃなくて私の頭の中だよ。

泣きそうだよ、苦しくて。

泣きそうだよ、もう、泣きそう。