名前を呼んでも応えてくれない。
まーちゃんの腕の中にすっぽり入って包み込まれている私の顔を見ながら、
また数秒間沈黙が続く。
でも期待している自分がいるのは確かで、一瞬現実に戻った私がまたドキドキしているのも事実で…。
「……もう一回して。」
と、私も知らない私の何かがまーちゃんにおねだりしてしまう。
まーちゃんは何も言わず、さっきよりも激しいキスを私にしてくれた。
自然とまーちゃんを両手で抱き締めて
交じり合うお互いの吐息に、唇より更に気持ちの良い触感の舌が混ざりあって何もかもが気持ちよくなる。
そんなに経験あるわけがない激しいキスも、
何故かまーちゃんと今まで何度も求めあってしてきたような
そんな甘くて激しいキス。
私のブレザーのポケットに入っていたマナーモードのスマホが震えた。
やっほー！
何してるー？
ミッチー
私ね、今ね、
好きな人とキスしてる。
