「ユキちゃん大きくなったね!」
「あら、お化粧なんかして!」
「ユキ1年生?おばさんの娘も同じ学校だよ!今三年生よ、見たことないかしらぁ。」
リビングで休憩~と話す喪服のおばさん達がタバコを吸ったりテーブルに置いてあったお茶や缶ジュースを開けて談笑する。
正直誰一人知らないし、同じ学校に親戚がいるという情報にもおばさんの名字も知らないので探しようもないし、会話を広げることも出来ずにただ作り笑いをしていた。
流石に知らない人達の前でスマホを触るのも失礼な気がして、ただただ
はい
うん
まぁ
と、当たり障りのない返事をする。
人見知りがない私でも、ミッチー助けてーお母さーんと心の中でSOSを出していた。
上がる口角がひくひくと作り笑いで痙攣してしまう。


