踏み込んだなら、最後。





「───…ご飯、たべよ」


「…うん」


「ビュッフェ予約してたりして」



ゲームセンターのあとは高層ビル。

エレベーターで上層階まで登って、展望台にもなっているビュッフェ会場は高校生には背伸びしすぎたんじゃないかとも。



「すごい…!迷っちゃうよシロちゃんっ」


「あ、僕ローストビーフ。ビーフシチューもうまそ」


「ふふっ。ビーフ系が好きなんだね」



もとのシロちゃんに戻ってくれた。

だから今日はこのままひまわり園に一緒に帰れるんじゃないか。


とは、どうしてか思えなかった。


むしろ時間が過ぎていくことが怖くて、止まれ止まれって願ってしまうのはどうして。



「んーっ、美味しい~!………あっ、ごめん、はしゃぎすぎた…?」


「んーん。かわいいなって」


「っ、……シロちゃんも、かっこいいよ」


「うわー、僕たちバカップルだよ」



それはシロちゃんの笑顔が───諦めを含んでいるからだ。