踏み込んだなら、最後。





でも私は游黒街と関わりを持ったシロちゃんに自ら捧げたんだ、初めてを。

それだけはぜったいに忘れたくない。



「シロちゃんむりむり…!ダメっ、ゾンビいっぱいくるよ……!!」


「それを倒すのが僕らの仕事なんだろ」


「いやーーっ!」


「あははっ」



箱形の体験型ゲーム。

シューティング形式となっていて、それぞれ銃を持って画面に出てくるゾンビを倒していくというもの。


薄暗いし、音が左右から大反響だし、シロちゃんがやりたそうだからっていう理由だけで入った私………アホだ。



「あーあ、1stステージで終わっちゃった」


「……ごめん。私が弱かったから」


「…ゆきは」


「っ…!」



外からは見えない。
でも、足だけは見える。

誰かが間違えて入ってきちゃうかもしれないし、次の人が外で待ってるかもしれない。


ふわっと重ねられて幸せいっぱいな時点で、ずっと自分が期待していたんだと認めるしかない。


唇が離れれば、もどかしくなる。