踏み込んだなら、最後。





微妙な距離感でリビングを出ていったふたり、あとはどうなるかは彼ら次第。



「…由季葉、お前それどういう気持ち?」


「えっ」



見守る私を見守っていた佳祐お兄ちゃんが、変なことを言ってくる。



「千石くんはお前の彼氏だろ。なんか今の、俺には海未に譲ったように見えたけど」



私の彼氏だから心配だ、とか。
私の彼氏だから気にかけたい、とか。

最近になってハッキリしてきたことは、ひとつ。



「千石くんと私って、たぶんそっちじゃないんだと思う」


「…そっち?って、どっち」


「…なんか遺伝子がね、そう言ってくるの」


「…………そんなスケールで?」



さあ今日は何をしよう。

とくに予定はないから、部屋の掃除でもしようかな?

それかみんなのためにクッキーでも作る?



《会いたい》



また2回目のワンピースを着ることになった。

ずっとずっと来ていなくて、トーク一覧からも消えかかってしまっていた名前からの、新着1件。