踏み込んだなら、最後。





「オーライ、オーライ、はーいストップ。おっけーでーす」



ほんとうだ……。

本当に隣駅のガソリンスタンドでアルバイトしてる…。



「おーい千石ー、そっち終わったらタイヤ運んでくれるかー?」


「あっ、はい!わかりました!」



上からの指示に従って走り回る姿は、いつもの千石くんらしさが良い意味で抜けていた。



「…お疲れさま」


「………見つかった」


「うん。見つけた」



バイト途中で話しかけるわけにはいかないから、私は終わるまでずっと近くで待っていた。

いったんUターンしてコンビニで買っていた袋をまずは差し出す。



「…なにこれ」


「差し入れ…みたいなもの。お腹空いてるかなって…」



強がって受け取らないんじゃないかと予想していたが、案外ここは素直さを見せてくれた。

「どーもありがとう」と、喉が渇いてみたいで、緑茶をさっそく開けて飲んだ千石くん。