踏み込んだなら、最後。





「…やっぱきみにはシロが似合うな」



言ってくれた……。
ほら、言ってくれるの。

この人はちゃんと言ってくれる。


そして、私はこの人からの言葉があればいいんだ。



「…ユキ…、だから…?」



見上げると、とっくにシロちゃんの吸い込まれそうな双眼は私のことを射抜いていた。


雪で連想される色は、白。

シロで連想されるものは、ユキ。


だから私たちはずっと一緒だって、離れるときなんかないんだって、そう言ってくれたのはシロちゃんだよ。



「───…きれいだから」



つぶやいて、くしゃっと後頭部に回った手が髪の毛を潰してきた。


求めてもとめて求めて、ほしくて欲しくてしょうがなかったものが与えられている。

もっと激しくしていい、もっとぐちゃぐちゃになるくらい欲しがっていい。



「ンン…っ!」



慣れない石鹸の匂い。

どこかしこも他人の物ばかりな部屋。


でもここにあなたがいるならって、私にとってはそれだけで理由になる。