踏み込んだなら、最後。





あ……、
これ、私が好きなフルーツティーだ。

さっきのコンビニで買ったものじゃないみたいだから、シロちゃんもいつも飲んでいたの…?


ゆっくり受け取って喉に通せば、自分がやせ我慢していたことを理解する。



「ひまわり園にはなんて」



ひまわり園。

その名前で聞いてくれたことに、ふるっと視界が歪んだ。



「…友達のところ、行くって」


「それで許してくれた?」


「…うん」


「ほんっときみには甘いよ、昔からみんな」



きみ、じゃない。
ユキちゃんって言ってよ…。

どうしても言わないなら、せめて言いかけて欲しかった。



「………、」


「っ、シロちゃん…っ」



床に落ちたペットボトル。


気持ちが溢れて抱きついてしまった私を、引き剥がすことはしなかった。


これ、シロちゃんがプレゼントしてくれたワンピースだよ。

サイズもピッタリでびっくりしたの。