踏み込んだなら、最後。





「…もういいか」


「いやっ、行かないで…!」


「……ここ、痛いし汚いんだよ。歩ける?立って」



それ、聞く意味ない。

ぐいっと無理にでも立たせてくるから、歩かなかったら引きずられてしまう。


でも、うれしい。



「コンビニ……?」


「…ちょっと寄ってく」



こんなところにあるんだ…。

シロちゃんに手を引かれて連れられるまま歩いて、足が止まった場所。


なかに入るとコンビニというよりはドラッグストアーに近かった。


棚を見てもそこまで多いとは言えない品揃え。



「少しあっち向いてて」


「え…、どうして」


「いーから向いてろよ」



薄暗い店内だからあまりよく見えないよ。

そう言ったところで無意味だとは知っているため、私はクルリと背中を向けた。


しゃがんで何かを選んでる…みたい、だけど。