踏み込んだなら、最後。





「あのー、ゴーグルは玉ねぎを切る私に必要なんじゃない…?」


「ユキ姉なら平気だよ。気合いでいける」


「気合いって…」



私の扱いは所詮こんなもの。

最近になって新たなイジリを覚え始めた生意気盛りなハルくん。



「んで、順調なの?」


「順調順調!今年は期待してて」



隠し味はすりおろしたリンゴとハチミツ、あとマーガリン。

これがひまわり園直々のアイデアなのだけど、ここに私はヨーグルトも追加させたいと思う。


なんとなく味にマイルドさが出る気がするのだ。



「えっ、ヨーグルト?」


「うん。たぶん美味しいから」


「……不安でしかないわー」



最終的に子供たちには手で千切ることができるサラダをお願いして、私がカレーを仕上げる。

顔を覗かせてくる13歳、この子は毎年毎年と味見担当。