30歳まで✕✕だった私はどうやら魔法使いになったようです

そう言われて美加は愕然としてしまい、開いた口が塞がらなかった。
なにか言いたけれど「あ、う……」と言ったきり言葉にならない。

「ケシゴムもトイレットペーパーも、美加が自分の力で動かしたんじゃない?」
私が、自分の力で!?

信じられない気持ちで麻子を見つめるが、麻子はいたって真剣に話をしている。
冗談とかじゃないらしい。

場所まで変えて話はじめたのだから、ここは美加も真剣に聞くべきなんだろう。
「そ、そんなことはないと思うけど……」

絶対にないとは言い切れなくて口ごもる。
もしも本当に魔法が使えるようになっていたとしたら、これか先ちょっとは便利になるかも。

なんて考えてしまう。