30歳まで✕✕だった私はどうやら魔法使いになったようです

あの会話を本当に誰にも聞かれていないかどうかなんてわからないんだから。
「よく聞いて?」

「まだなんかあるの!?」
更に畳み掛けてこようとして言える麻子に身構える美加。

しかし次の麻子の言葉は予想外のものだった。
「美加、もしかしたらあんた、魔法が使えるようになったんじゃない?」

「ま……ほう?」
あまりに突然のことでキョトンとしてしまう。

今まで熱かった体も急激に冷えていく。

「ほら、男は30歳まで童貞だと魔法が使えるようになるって言うじゃん? あれってなんで男だけなんだろうって思ってたんだけど、実は女も同じなんじゃない?」