30歳まで✕✕だった私はどうやら魔法使いになったようです

「トイレットペーパーがなくて困ってるってどうしてわかったの? 私、外へ向けて声なんてかけてないし!」

一瞬そうしようかとも思ったけれど、結局恥ずかしくてやめてしまった。
美加はただただ個室で1人困っていただけなのだ。

「う~ん……そういわれればおかしいのかも?」
首をかしげる麻子に美加は何度も頷く。

「おかしいよ、絶対におかしい!」
興奮気味に言ったあと、やっぱりトイレの花子さんはいたんだと確信する。

じゃないとこの状況を説明できるものがない。
「あの有名な都市伝説が本当だったなんて……」

子供の頃から知っている花子さんとはちょっと違うけれど、なんだか感慨深い気持ちになる。