ケシゴムを握りしめて振り向くと、そこには宣伝部の稲尾大翔が立っていた。
大翔は今年32歳。
宣伝部のエースで背が高く独身で、顔もすこぶるいいことで、彼のことを知らない女子社員は1人もいなかった。
「い、稲尾さん!?」
突然の出現に驚き、危うくケシゴムを落としてしまいそうになる。
「大丈夫?」
稲尾が落としかけたケシゴムをキャッチして美加に差し出してくれる。
うわ……稲尾さんが触れたケシゴム!
なんて、子供みたいなことを思いながらケシゴムを受け取り「ありがとうございます」と、頭を下げる。
大翔は今年32歳。
宣伝部のエースで背が高く独身で、顔もすこぶるいいことで、彼のことを知らない女子社員は1人もいなかった。
「い、稲尾さん!?」
突然の出現に驚き、危うくケシゴムを落としてしまいそうになる。
「大丈夫?」
稲尾が落としかけたケシゴムをキャッチして美加に差し出してくれる。
うわ……稲尾さんが触れたケシゴム!
なんて、子供みたいなことを思いながらケシゴムを受け取り「ありがとうございます」と、頭を下げる。



