添い寝だけのはずでしたが

あの課題をもう一度書くのは無理……。


 どこに落としたのか分からないけど、一応探してみよう。


 お昼休み返上で校内を探すけど、見つかるわけもない。


 放課後もまた探していたら、葵さまから連絡が入った。


「今日もひとりで帰宅させる気か? お前がいないと昼寝もできない」


 車でのうたた寝はいつもしてるよね、よく言う……。


 いつまでかかるか分からないし、残って探すことにした。


 校舎内なら誰かが見つけてるはずだから、外に落ちてる?


 職員室までの廊下の窓から下を覗くと、植え込みのところにそれらしき物が落ちているのを見つけた。


 あった!


 1階まで降りて植え込みに入る。


 こんなところに落ちてるなんて……とりあえず見つかって良かった。


課題を手に取ると、人差し指にチクッと鋭い痛みが走った。


「痛っ……」


 バラが植えてある場所で、手を伸ばした瞬間、棘が指に刺さってしまった。


 どうしてこんなことに……。


 人に頼まず、最後まで自分でやれば良かった。


 なんだかよく分からないけど、色々辛くなってきた。