添い寝だけのはずでしたが

ううん、こういう状況に慣れてないだけだよ……。


 自問自答を繰り返しながら起きていたけど、疲れには勝てなくてそのうち眠ってしまった……。


 目を覚ますと、いつものように葵さまはすでに起きていた。


 ソファに腰掛けてスマホを見ている。


 時計を確認すると、まだ5時台。


「相変わらず早起きだね……」


「ああ、船と飛行機の運行状況が気になって。台風の影響で今日は一日欠航みたいだ」


「ってことは……」


「今日はここで過ごすしかないな」


 そうなんだ、しばらくふたりっきり……。


「ごめんね……葵さまを巻き込むことになって」


「そういう風には思ってない。むしろ好都合」


 そうなの?


「驚くべきプラス思考だね。さすが」


「せっかく家からも学園からも離れて自由に過ごせるのに、落ち込むのはもったいないだろ」


 確かに葵さまはいつも色々なプレッシャーに囲まれているはず。


 今だけはそういうことから解き放たれてもいいのかも。


「そうだね。私もそう思うことにする」


「おう。外には出れないだろうし、特にやることもないな……さてどうするか」


 困っている割には、なんだか嬉しそう。