さくら「…そうですか。わたくしがお役に立てるのであれば、喜んでお引き受けいたします。」


王様「……ッ」


王様は、さくら姫のその言葉に、
一瞬、顔を歪めましたが、


王様「…頼んだぞ。」


すぐに表情を引き締め、
そう言いました。


___…


食事が終わり、


王様「では、わたしは、仕事に戻るとしよう。視察団との調整が完了次第、日取りなどは追って伝える。」


さくら「…はい。お父様。」


パタン__

王様はそう言い残し、
部屋を後にしました。


王様「……許せ…さくら姫…。」

そんな王様の悲しい、悲しい叫びは、
さくら姫の耳には届きませんでした。



___

_______さくら姫の部屋



さくら「私が、ロスマン帝国へいく…」


さくら姫は、先ほどの話を
あらためて考えていました。

あの過激派の国、ロスマンです。
怖くないわけがありません。

それでも、

桜「世界に平和が訪れることを、わたしは心から願います。」

こうして、
さくら姫は覚悟を決めたのでした。